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長く使い続けてもらうデータセンターを生み出すために

データセンターはITのハードとソフトが混在した場所である。さらにいえば、IT"以外"のハードも関わってくる。ストレージ、サーバの選定に加えて、コンセントやファンの数、位置までを把握していかなければならない。それ故に、SIerは建築の知識を持つ人材も数多く存在する。こうした建築の知識を持ったSIerは、建築とITの橋渡し、つまりはIT業界におけるプリセールスやSEの役割を担うのだ。

 

 

 EXINのデータセンター資格プログラムは、橋渡しを担う上で重要となる、データセンターとファシリティ両面の知識を基礎から学び直せる認定試験である。基礎を学んだ上で、応用、つまりは運用や管理、さらにクライアントのビジネスにまで踏み込んだ実用的なデータセンターを構築する足がかりを学ぶことも可能なのだ。

今回は、長らく建築業界を渡り歩き、現在は大手SIerで活躍しており、日本で最初のCertified Data Center Expert(CDCE) 資格取得者の根本幸一さんに本コースへの印象、そして魅力についてお話を伺った。

 

 

ITの黎明期から建築とITの橋渡しをしてきた


■根本さんが本コースに興味を持ったいきさつをお話いただけますか?

根本さん(以下、根本): 私がいま所属しているシーティーシー・テクノロジー株式会社は、社員教育の一環で社員一人一人に課題を与えています。自分が担当している仕事に対して、どのようにスキルを磨いていくか、資格を取得していくかなど、計画を立てていきます。

私は認定試験や資格の取得を目指したいと考え、大手ITベンダーが行っている数々のIT認定や資格を調べていました。その中で見つけたのが、日本ヒューレット・パッカードで実施しているデータセンター(以下、CDC)コースです。データセンターにフォーカスしていたこと、何が学べるのかが明確に提示されていたこと、プロフェッショナル、スペシャリスト、エキスパートとステップアップして学べることからすぐに受講を決めました。

 

■根本さんは一級建築士をお持ちなんですね。IT業界に入る以前はどのようなお仕事をされていたのでしょうか??

 

根本: 長らく建築の世界に在籍していました。新卒時には設計事務所に入り、個人でも事務所を運営していたこともあります。ちょうど私が社会人になった当時は、ITがビジネスシーンに入り始めた黎明期。私が所属していた会社もいち早くITを取り入れていたことから、オフィスビルのIT対応などの依頼が多く、建築畑にいながらITの知識も要求されました。必然的に、双方の業界を橋渡しする役目も担っていたんです。

 

■IT業界へ転職するのは勇気がいったのではないでしょうか?

根本: そうでもありません。相手が人か機械かの違いはありますが、新卒の頃から持っていたポリシー「長く使い続けてもらえる」は変わっていないんですよ。「15年使い続けられるデータセンターとは?」、こうした質問をクライアントから受けることがあります。サーバやストレージが日々進歩していく中で、15年後にどのような状態になっているのかわからないんです。しかし、建築とITの最先端を常に取り入れて、常に未来を想定して作って行くことで、クライアントが使う期間はどんどん長くしていけるんです。


基礎を固めて、業界業種による視点や常識の違いを感じ取れる


■本コースをすべて受講されてどのような印象を持ちましたか?

根本: 自分が何を知っていて、何を知らないのかが明確になりました。その上で、「この知識が何に役立つのか」など、整理できるようになったとも思っています。
例えば、忘れてしまっていたUPS(無停電電源装置)の方式、それぞれどのような特徴があるのかを改めて学ぶことができました。そして、日々当たり前に使っている言葉や略語を定義から見直すこともできました。
私は建築業界とIT業界双方の担当者や同じ企業の経営企画や総務、開発など業務や視点が異なるかたがたとコミュニケーションを行っています。同じ言葉でも業界や業務が異なれば、用途や捉えかたが変わってしまうのですが、定義を知っていれば柔軟に対応することができます。自分の中で属人化してしまった言葉や捉えかたが本コースで正してもらえたように思います。


■実際に業務では役立っていますか?

根本: クライアントとのコミュニケーションが円滑になりました。IT業界のかたは、サーバやストレージを見るとき、ストレージ容量や機能に目を向けますよね。しかし、建築業界のかたは、サイズ感や重量を見ます。こうした業界や職種による捉えかた、視点の違いに共通認識を作ってくれたため、スムーズに進めることができるようになったのではないでしょうか。
CDCは知識やスキルに応じて全3コース用意してあります。最初に受講するCDC Professionalでは、データセンターに関わる上で必ず出てくる言葉の定義など、基礎的な部分を叩き込んでいただけます。その上で、次のCDC Specialistで、データセンターやサーバルームを構築する上で必須となる視点や要素を押さえて、プランニングやマネジメントも含んだ講義をしてくれます。そして、最後に受講できるCDC Expertではユーザー視点、つまりはお客様のビジネスとデータセンターを結びつける視点が学べます。
ひとつの知識だけを教えるのではなく、注目すべきポイントを押さえてひとつひとつ解説してくれるため、クライアントの希望に対して最適解に近い提案ができるようになりました。


知識の器と自信をくれる講義


■テキストは英語でしたが、苦労はされましたか?

根本: 一番苦労したのは時間の確保です。通常業務をこなしながら宿題やカンファレンスコールに対応していく、集中する時間、寝る時間など、時間のやりくりは苦労しました。特にCDC Expertコースでは、テキストが英語であるため、ひとつひとつ調べて行く時間も必要でしたが、「英語で良かった」と思っています。
クライアントは日本の企業ばかりではありません。外資や海外の企業と仕事をする際に、英語での表記を知っていることは大事です。しかし、講師は日本語と英語を織り交ぜてわかりやすく解説してくれるので、苦労した分がそのまま身になったという実感があります。


■最後にこれから受講されるかたに一言いただけますか?

根本: データセンターも含めて建築物の評価は満足度に対する加点法ではなく、減点法です。使い辛いと感じられれば、減点されてしまいます。しかし、簡単には作り直すことができません。だからこそ、クライアントの希望とともに「どう使いたいか」を掬い上げて盛り込んで行かなければならないのです。
本コースを一言で表せば「知識の器を作ってくれる」でしょう。既に持っている知識を正してくれるほか、知らなかった知識も発見できる。また、ProfessionalからSpecialist、Expertとステップアップしていくごとに、点だった知識が体系的に結びつき、データセンター全体を立体的にイメージできるようになります。クライアントの希望と使いかたを両立させるためにも、立体的に捉えて完成形をイメージしていく、これにより減点箇所を減らし満足に近い状態を提供できる、と感じています。
本コースは、自分の知識と経験に自信を持たせてくれたと思っています。


【根本幸一さん】プロフィール:
シーティーシー・テクノロジー株式会社
Certified Data CenterExpert

 

(株)プランテック総合計画事務所を経て、一級建築事務所アーキプレックス・エヌを設立。公共建築、事務所ビル、住宅、集合住宅、店舗等の設計の他、ファシリティマネジメントシステムの設計、導入支援など経験。2008年より現職。ITファシリティ構築を担当し、サーバルームやデータセンターの設計支援にも従事。
 

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