<連載> 次世代ITサービスマネジメントSIAM(R)/ITSM 連載 第8話
2017年 10月 18日 発行
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【 第8話 目次 】
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<1> 第8話 サービスインテグレーターの見る世界
<2> 読者の皆様と質疑応答
<3> 次回のお届け予定内容
<4> SIAM(R)BOKおよび日本語書籍(itSMF JAPAN 翻訳)のご紹介
<5> EXIN推薦書籍のご案内
<6> 日経コンピュータ連載のお知らせ
「現場を元気にするDevOps2.0」
<7> 著者紹介
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<1> 第8話 サービスインテグレーターの見る世界
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SIAM(R) を理解し始めた多くの人(特に外部サービスプロバイダーに所属する人)
は、ほとんどが同じ結論に至ります。
「プライムベンダーがサービスインテグレーターも兼ねるモデルでよいのでは?
それならこれまでと大差無い(し、自社に有利になるので是非強化したい)。」
マルチソーシング環境において、全てのアウトソーサーが同じ契約内容であるわけ
がなく、主要な一社(プライムベンダー)が存在し、その下に連なる関連会社や
それ以外のベンダーが乱立する複雑な環境となっているのが実状です。
このような環境の中で、プライムベンダーの地位を確立することは、その後の自社
ビジネスを優位に進めるにあたり重要です。競合する他社を退け、自社に有利な
契約や関係を構築できるだけでなく、(「プライム」という言葉からも明らかなように)
全体のアウトソーシングビジネスのボリュームの大きな割合を占めることができる
からです。(「ベンダー・ロックイン」に持って行きやすいとも言えるでしょう。)
しかし、SIAM(R) ではそのモデルをお勧めしているわけではないのがポイントです。
※厳密に言えば、モデル(組織の構成例)としては選択肢の一つとして紹介されて
いますが、その根底にある考え方は全く異なるものです。
【重要な質問】
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・サービスとは何か?〔→顧客に価値を提供する手段のひとつ〕
・誰のために何のためにインテグレートするのか?〔→顧客のビジネス発展のため〕
・永続的な一つの仕組み(世界)として機能し続けるのか?〔→エコシステム〕
これらを実現することが、SIAM(R) やサービスインテグレータの価値といえます。
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基本的に、SIAM(R) が目指していることはITIL(R) が目指していることと同じです。
→「顧客に価値を提供し続ける。」
但し、時代がマルチソーシング環境へと変化してきているため、SIAM(R) を考え
実践するべき立場も様々(マルチ)になっているのが、SIAM(R) 誕生の背景です。
A. 情報システム部門として、全てのサービスをインテグレートしたい
B. 情報システム部門から依頼されて、インテグレートを行わなくてはならない
C. プライムベンダーだが、その実績を買われてサービスインテグレータも行う
D. プライムではないが、協力会社から提供されるサービスをまとめたい
みなさんはどの立場でしょうか?
サービスインテグレータの立場によって、対象とするサービスの範囲や複雑さは
異なるでしょう。しかし、目指す方向は同じです。
サービスインテグレータが見る世界は、顧客が見る世界と同じです。
顧客その世界を作り維持するために、組織や企業の壁を越えて協業・共創していく
ことが、サービスインテグレータには求められます。
システムインテグレータからサービスインテグレータへ。
サービスマネージャからサービスインテグレータへ。
SIAM(R) は、よりビジネスに近づくためのツールと言っても過言ではありません。
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<2> 読者の皆様との質疑応答
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本メルマガを含む、過去に配信されたメルマガでは、双方向性を担保する為、
読者の皆様からのご質問を募集しております。
お寄せ頂いたご質問の中から厳選のうえ、ご質問内容と回答を
ホームページに掲載いたします。
質問はできるだけ具体的にお書きください。回答もより具体的、
実践的になると思います。
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<3> 関連コースご案内
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▼SIAM(R) ファンデーション 認定コース
◎DIG2 ネクスト株式会社(ePlugOne)
ePlugOne教育サービスでは、次世代サービスマネジメントのリーディング
カンパニーとして、SIAM(R)ファンデーション教育認定を日本でいち早く
取得しました。
SIAM(R)ファンデーション認定教育では、どのようにマルチサービスプロ
バイダを統合しエンドツーエンドのサービスマネジメント、サービス
ガバナンス、コラボレーションを実現するエコシステムを構築するかの
基礎概念を学ぶ事ができます。
◆開催日:10月
2017年10月23日-25日
2017年11月20日-22日
以降、毎月開催
詳細はこちら>>
◎日本クイント&MIJ共催
◆SIAM(R) 紹介セミナ
10月10日 15:00~【東京】(実施済)
10月10日 18:30~【東京】(実施済)
10月27日 15:00~【大阪】
◆SIAM(R)ファンデーションコース
09月13-15日【東京】(実施済)
10月04-06日【大阪】(実施済)
10月16-18日【東京】(実施中)
11月20-22日【東京】
11月27-29日【大阪】
12月13-15日【東京】
以降、毎月 東京/大阪で開催
詳細はこちら>>
http://bit.ly/Quint_Japan (日本クイント)
http://bit.ly/MIJ_LLC (MIJ)
◎ServiceNow Japan株式会社
以下ServiceNow社が配信している無料Webセミナー録画です。
ITサービス管理モダナイゼーション(近代化)とSIAMに必要な機能についてさらに
興味を持っていただくことができます。登録のみで視聴が可能です。
◆ServiceNowでSIAM(サービス・インテグレーション・アンド・マネジメント)を実現
ご登録はこちら>>
◆ITサービス管理モダナイゼーションによる”Lightspeed”の実現
ご登録はこちら>>
http://bit.ly/ServiceNow_Lightspeed
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<4> SIAM(R)BOKおよび日本語書籍(itSMF JAPAN 翻訳)のご紹介
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■SIAM(R) BOK(知識体系)のご紹介■
サービスアーキテクト18名で立ち上げた任意団体SCOPISMが、無料で
SIAM(R)Foundation BOKを提供中です。
EXIN BCS SIAM(R)認定資格は、このBOKをベースに策定されております。
SIAM(R) BOK ダウンロードはこちらから>>
※ダウンロードには、ご氏名とメールアドレスの入力が必要です。
■SIAM(R)日本語書籍のご紹介■
VAN HALEN社発行、SIAM(R)書籍 日本語版が itSMF JAPANの翻訳により
出版されました!SCOPISMの発行時期よりも前のものです。
BOKを読まれた後に読まれるとプラクティスの理解に役立ちます。
書籍名
SIAM:サービス・インテグレーションとマネジメントの原則とプラクティス
詳細はこちら>>
※書籍はPDF版のみとなります(印刷不可)
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<5> EXIN推薦書籍のご案内
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◎DevOpsを理解するのに役立つ書籍、ドキュメント
DevOps 1.0;
以下は、全部で3部作シリーズの企画書籍で、日経BP社より出版。2部がようやく
「The DevOpsハンドブック 理論・原則・実践のすべて』として日本語でリリース。
1部はシステム側から見たDevOpsストーリ
2部はCookBookのようにどこからも参照できるもの
3部はユーザー側から見たDevOpsストーリ
システムの開発と運用を一体化するDevOpsの理論と実践を徹底解説
●The DevOpsハンドブック 理論・原則・実践のすべて (新刊)
http://bit.ly/book_DevOpsHandbook
●The DevOps 逆転だ! (2014年発行)
DevOps 2.0;
2.0は1.0と比較して、ビジネス価値を達成するためのDevOpsとなります。
EXIN ホワイトペーパ-
●エンタープライズDevOps
DevOpsによるビジネスを支援するIT サービス
●軽量化されたITサービス
http://bit.ly/wp_DevOps_itsm_jp
◎ITIL Manager/Expertの方が執筆されたEXIN推薦書籍です。
●外資系コンサルのビジネス文書作成術
~ロジカルシンキングと文章術によるWord文書の作り方~
http://bit.ly/book_SuccessfulBusiness
●『アポロ13』に学ぶITサービスマネジメント
~映画を観るだけでITILの実践方法がわかる! ~
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<6> 日経コンピュータ 連載のお知らせ
「現場を元気にするDevOps2.0」
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当社DevOps Master資格開発者の一人である三井氏が、
日経コンピュータ誌での連載を開始しています。
9月14日号からは「現場を元気にするDevOps2.0」を連載中です。
DevOpsで必要とされるアプローチが満載です。
是非ご一読ください。
詳細はこちら>>
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<7> 著者紹介
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鈴木 寿夫
DIG2 ネクスト株式会社 代表取締役
ITIL(R)エキスパート/ ITSM スペシャリスト(based on ISO/IEC20000)
講師&コンサルタント
東京都在住
在庫管理、販売管理などアプリケーション開発、コンピュータ・ネットワーク
機器のハードウエア保守、ネットワーク技術/ネットワークマネジメントに
関する教育に従事。後に、運用アウトソーシングに携わり、それをきっかけに
ITIL(R)/ITSMの導入、ISO/IEC20000認証取得支援のコンサルおよび
各種講習講師を実施している。
三浦 重郎
エムアイジェイ LLC CEO
PMI PMP(R), ITIL(R) Expert, Quint SGF講師
IT分野で30年以上の経験を持ち、ITコンサルタント/マネージャ、
PMO、アウトソーシングビジネスマネージャ等の経験を積む。
2003年より日本クイント株式会社にて、ITIL(R) 及びソーシングガバナンスの
トレーニング及びコンサルティングサービスの提供。
久納 信之
ServiceNow Japan株式会社 エバンジェリスト
ITIL(R)エキスパート
米消費財メーカーにて長年、国内外のシステム構築、導入プロジェクト、
IT オペレーションに従事。1999 年からは ITIL を実践し、ITSM の標準化
と効率化に取り組む。itSMF Japan 設立に参画するとともに ITIL 書籍集の
日本語化に協力。現在はServiceNowにてエバンジェリストとして、CIO に
対するサービスマネジメント戦略のアドバイス、Web メディアへの執筆や
インタビュー対応などを精力的におこなっている。
『デジタルビジネスイノベーション=サービスマネジメント!』が標語・
座右の銘。EXIN ITIL マネージャ認定試験採点を担当。
著書として「アポロ 13 に学ぶIT サービスマネジメント」「ITIL 実践の鉄則」
「ITILv3 実装の要点」などがある。
最上 千佳子
日本クイント株式会社 代表取締役社長
ITIL Expert認定講師
システムエンジニアとしてオープン系システムの提案、設計、構築、運用、
利用者教育、社内教育など幅広く経験。顧客へのソリューション提供の中で
ITサービスマネジメントに目覚め、2008年ITサービスマネジメントやソーシング
ガバナンスなどの教育とコンサルティングを提供するオランダQuint社の
日本法人 日本クイント株式会社へ入社。2012年3月、代表取締役に就任。
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◎◎本文章の無断転載禁止◎◎
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EXIN JAPAN(情報科学試験機関)
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