近年、多くの企業がデジタルトランスフォーメーションに取り組む中、SIAM™(Service Integration And Management)は複数のサービスプロバイダから提供されるサービスを統合する手法として注目されています。
クラウドサービスが乱立する現代、ITサービスのフルアウトソースの時代は既に終わり、マルチソーシング環境があたりまえとなっています。各サービスプロバイダーがそれぞれのサービスを責任を持って管理している一方で、利用する側のユーザーや顧客の観点から考えると、本当に最適な統合されたサービスとして活用できているのでしょうか。
本セミナーでは、まずSIAM™の基本的な考え方とその重要性について詳しく解説します。さらに、日本においてSIAM™を先進的に活用している事例をご紹介します。
・SIAM™に関心がある方 ・マルチベンダー環境の統制と管理について悩んでいる方 ・クラウドを含めた複数サービスの統合管理による全体最適を模索している方
12:00-12:05 イントロダクション 12:05-12:20 講演1:SIAM™ 概要紹介 〜サービス全体のアーキテクチャを考え、真の価値を創出する〜 12:20-12:40 講演2:SIAMを活用した実践例「グローバルSMO構想」 12:40-12:55 パネルディスカッション+質疑応答 12:55-13:00 クロージング
事例紹介をいただく前に、SIAM™の考え方の概要について簡単にご紹介します。 SIAM™はその名の通り、「複数のサービスプロバイダからの複数のサービスを統合的に管理する」ためのフレームワークですが、それにより何ができるのでしょうか。 従来のサービスプロバイダと何が違い、顧客は何が得られるのかについてご紹介します。 講演2の事例を理解するためのインプットとして参考にしていただければ幸いです。
スピーカー 最上 千佳子 株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック 取締役
「SIAM™」を活用すると、ビジネスにどのような変化が訪れるのでしょうか。今後日本における注目も高まる「SIAM」を先進的に学び、活用されているパナソニック インフォメーションシステムズ株式会社の佐々木 志津香様にお話をうかがいます。
【パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社の取り組み】 私たちのシステム運用管理から始まったITSM(ITサービスマネジメント)の高度化は、人材育成だけでなくSMO(サービスマネジメントオフィス)の構築と運営へと発展してきました。このSMOは、日本のパナソニックグループを支える組織として、重要な役割を果たしてきました。 ただ、私たちはグローバル企業であるものの、各リージョンで個々に似たようなサービスを構築していた背景もあり、今後は、グローバルでのシームレスな連携と価値創出を実現するためのITプラットフォームとして機能するために「グローバルSMO」という構想のもと、活動しています。 ビジネス実現のためにいち早くサービスを立ち上げることの重要性を理解しつつ、グローバル観点での標準化や調達等の全体最適をもバランスよく実現するには、従来の「できあがったサービスを運用管理する」という意識から脱却し、「サービスを構造(アーキテクチャ)から創る」という意識が必要です。我々はこれまで培ってきた経験にSIAMの知識を活用し、メンバーやサービス部門の意識変革も含めた「グローバルSMO」の構想を展開し始めています。 まだ完成系ではありませんが、その背景や目指すところをご紹介し、それを通してSIAMの考え方に触れていただけるのではないかと考えています。
スピーカー 佐々木 志津香氏 パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社 ITC&セキュリティソリューション本部 セキュリティソリューション事業部 グローバルマネジメント部 統合インシデント運用チーム